私たちが、広畑病院です。~中・西播磨の基幹病院として、私たちができること~ 製鉄記念広畑病院は、中・西播磨医療圏の基幹病院として大きく分けて4つの機能を兼ね備えております。この企画ではその4つの機能にそって、広畑病院の診療体制や未来像をご紹介いたします。

救命救急について

姫路救命救急センター長 中村 雅彦

製鉄記念広畑病院姫路救命救急センターの役割を教えてください。

「地域に貢献する救急医療施設である」 というのが理念で、
役割は人口82万人以上の中・西播磨地域全体の救命救急センターであるという事です。
姫路市には市民病院がない関係から救急医療に関しては市民病院の役割も担っていますのであらゆる重症患者さんの救急医療に関しては、この地域で最も信頼される医療機関と自負しています。

今後のビジョンは?

 

時期がきたら災害拠点病院にならないといけないという事です。
他にも姫路市内に3つの災害拠点病院がありますが市民病院がないために姫路市にとっての災害拠点病院がありませんのでその役割を担うべきだと考えています。
もう1つは、2015年1月から週1回程度、ドクターヘリが駐機しますので既に運用を開始しているドクターカーを含めプレホスピタルケアにもさらに力を入れたいと考えています。

近隣の救命救急センターとは違う特徴的な部分はどのような点ですか?

様々な疾患(病気)や外傷(ケガ)かつ軽症から重症までの患者さんを対象として受入れている点が一番特徴的な部分だと思います。
特定の専門的な疾患のみを対象としておらず、また、重症・重篤患者だけを受け入れているわけではありません。
救急車の受入人数が他の救命救急センターよりも多く、この地域では受入件数No.1の実績がありますので、地域の皆さんにとって非常に大きなメリットになっていると思います。

ただ、これは地域の皆様からのニーズに合わせた必要な対応であり、本来の救命救急センターの役割を十分機能させる為には、もう少し重症患者さんに手厚く対応できるような体制作りを目指したいと考えています。
スタッフの確保や能力の向上には当然取り組んでいますが、今の体制で救急車搬送の患者さん対応をさせて頂くのが理想と考えています。できる限り早く体制を整えて、市民の皆様のニーズに全てお応えできる救命救急センターを目指していきたいと考えています。

症例は外傷の患者さんが非常に多いので、そこを勉強したい医師にとっては非常に良いと思います。
多発外傷の症例も多く、脳神経外科、形成外科、整形外科、外科との関係が非常に重要で、スムーズに治療が行えるのも特徴です。

人材確保や教育についてはどのように取り組んでいますか?

人材確保や教育については院内でも最大限努力は行っているものの、全体として人材不足である事は事実です。これから救急医を目指す方に特に知っておいて頂きたい当院の特徴をいくつか挙げさせて頂きます。
まず、兵庫県では初めての民間病院併設型の救命救急センターであるということ。
民間病院のメリットとして、ルール変更や体制づくりが柔軟に行えるというのがあります。
また、この病院で救急医をするメリットとしては、沢山のコメディカルのスタッフがいますので医師として集中して診療を行って頂けます。あとは事務や診療補助業務を行うスタッフや警備も元警察官の方々が24時間体制で常駐しており、夜間も安心して仕事ができます。

救急医の診療スタイルとして、いろんな分野の軽症から重症まで診るというのが(ERとICUと入院患者)、特に若い医師にとっては経験が積みやすく良い勉強になるのではないかと思います。
次に少ない人数でたくさんの患者さんを診ることができるように機能的な導線とレイアウトを心がけてセンターが設計されています。
通路1つ取っても作業しやすいように幅広く取っており、検査室までの短い距離やICUとか救急病棟への移動も楽で無駄な動きを少なくして診療ができるように設計した結果、患者さんにとってもスタッフにとっても快適な診療スペースが実現できました。

患者さんにむけてのメッセージをお願いします

当院の良さは、救急医と専門医が非常に良好な関係をもって患者さんの診察・治療を行っている点です。
患者さんは自分で自分の症状が理解できていない方が救急で運ばれてきます。
例えば、意識が朦朧とする症状で、頭が悪いのか、心臓が悪いのか判断がつきません。救急医と専門医の連携というものが治療を行う上で需要な連携になっています。

救急医が患者さんの状態をしっかり把握して治療を開始しつつ、専門医の診療を併行して行って頂くというスタイルは我々の特長ですし、うまく機能していますので安心して必要な時に受診して下さい。

当院の本来の役割である重症患者さんへ十分な治療を行う為にも、歩けるような軽症な方は、かかりつけ医や近くの医療施設に行って頂き、救命救急センターとして十分機能できるようにご協力頂ければと考えています。

ただ、小児科に関しては姫路市休日夜間急病センターか姫路赤十字病院へお願いしています。姫路赤十字病院には20名程度の小児科医がおられますので、効率的に行うために当地域で集約化する体制づくりをして診療を行っています。
しかし、小児の外傷については、当センターでも対応いたします。

救急救命士への指導も行っていて、月1回程度の定期的な講習会なども行い、地域の救命活動のレベルアップにも貢献しています。
姫路救命救急センターのハード面は非常に整っています。今後はさらに救急診療の質を上げ、救急隊への指導も充実させ、地域の救急医療と災害時対応に貢献できればと考えています。