診療科・部門等のご案内

糖尿病内科

診療科の特色

糖尿病が強く疑われる人や可能性を否定できない「予備群」が合わせて成人の4人に1人以上が糖尿病かその予備群であることが、厚生労働省の「2011年国民健康・栄養調査報告」で明らかになりました。大幅な生活習慣の変化で、今や自分で努力しないと自然と糖尿病になってしまう時代を迎えています。透析患者においても2011年より原因疾患の第1位がついに糖尿病性腎症となってしまいました。

糖尿病の治療の目的は、網膜症、腎症、神経障害の糖尿病3大合併症および脳血管障害、心筋梗塞・狭心症、閉塞性動脈硬化症などの動脈硬化性合併症の予防にあり、その目的を達成するには血糖コントロールはもちろんのこと、肥満、高血圧、高脂血症の是正が必要です。

当院の糖尿病内科では、病診連携を中心とした糖尿病患者の受け入れを中心に診療を行うとともに、生活習慣や自己血糖測定(SMBG)・インスリン注射の指導を行う看護師、食事指導を行う管理栄養士、薬剤指導を行う薬剤師、運動療法を指導する理学療法士、合併症検査を行う臨床検査技師がチームで治療や教育を実践しています。

糖尿病合併症精査も外来で受け入れています。神経伝達速度検査、自律神経検査、腎症の検査、頸動脈エコー検査などの糖尿病合併症と動脈硬化検査が可能です。糖尿病患者さんは悪性腫瘍の合併頻度も高いと報告されています。当院では定期的な内視鏡検査やエコー検査を必ず行っています。

当院には姫路救急救命センターが併設されており、糖尿病性ケトアシドーシスや高血糖高浸透圧性昏睡、重症低血糖など急性期の糖尿病合併症にも対応しています。また当院には人工透析科が診療しており、糖尿病性腎症の透析導入、透析が必要な患者さんの外傷や消化管出血などの救急疾患への対応も行っています。

また、糖尿病患者さんには足病変が多くあるためフットケア外来、当院皮膚科と連携して足・爪部の病気に対応し、足壊疽に関しても、形成外科、血管外科、循環器内科と連携して診療に当たっています。

大切なことは患者さんへの啓蒙活動と教育であると考えています。糖尿病内科では糖尿病を中心とした代謝性疾患に対して専門的な診療を行っており、日常外来診療に加え、メディカルスタッフと糖尿病チームとして糖尿病に関する様々な知識の習得と合併症の検査を目的とした1週間の教育入院や外来糖尿病教室を実施しています。

糖尿病教育入院は、1週間入院で月に1回、定員4名で受け入れています。医師による糖尿病に関する講義、看護師による毎日の自己血糖やインスリ ン注射指導、栄養士による集団指導と個別指導、理学療法士による運動指導、薬剤師による服薬指導、臨床検査技師による合併症検査を行っています。食事療法には睡眠ダイエット、体内時計ダイエット、時間栄養学などを取り入れています、透析患者の原因疾患の第1位が2011年より糖尿病性腎症となってしまいましたので、糖尿病腎症早期での治療・患者教育にも力を入れています。同時に、インスリン導入や新しいタイプの治療薬であるGLP-1誘導体皮下注の導入も行っています。

近年、5人に1人が睡眠障害に陥っていると言われています。睡眠障害や睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病、喫煙に関して密接な関係が指摘されています。当院では睡眠呼吸障害SAS外来、禁煙外来と協力して生活習慣の是正に取り組んでいます。

糖尿病治療の成否の鍵を握るのは糖尿病患者さんの治療への意欲向上、モチベーションの維持と考えています。当院ではスティーブン・R・コヴィー博士の「7つの習慣」を身につけていただくように指導しています。また継続的に糖尿病外来教室に参加していただくように多くの患者さんへはがきでお知らせを行っています。

対象疾患・治療法について

  • 糖尿病の診断治療全般
  • I型・2型糖尿病に対するインスリン治療
  • 糖尿病の合併症の診断と治療
  • 糖尿病性腎症とその透析導入
  • 妊娠糖尿病 糖尿病合併妊娠
  • 糖尿病教育入院・糖尿病教室
  • フットケア
  • NST活動

スタッフ紹介


▲糖尿病チームスタッフ

症例数・治療実績

外来糖尿病教室 参加人数
平成23年 平成24年 平成25年
143人
77人
60人
教育入院 患者数
平成23年 平成24年 平成25年
42人
64人
43人

専門・特殊外来診療

糖尿病外来、フットケア外来、禁煙外来、睡眠呼吸障害外来