診療科・部門等のご案内
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耳鼻咽喉科・頭頸部外科

診療科の特色

  「耳鼻咽喉科」は一般には耳、鼻、のどの炎症や機能障害を主に取り扱う診療科というイメージがありますが、実際には耳、鼻、のどに加え、頸部(咽頭、喉頭、気管、頸部食道、甲状腺、唾液腺など)の良性・悪性腫瘍に対する手術も専門的に取り扱っています。従って診療範囲は脳、眼、歯を除いた首(鎖骨)から上の領域であり、大学病院や地域基幹病院では「耳鼻咽喉科・頭頸部外科」と一連の名前で呼ばれています。

 現在は常勤医師4名(専門医2名)で日常診療を行っており、地域の診療所とも連携して、慢性中耳炎、難聴、顔面神経疾患、鼻副鼻腔疾患、頭頸部腫瘍、急性重症感染症など、主に手術治療や入院治療、精密検査の必要な患者さんの診療を中心に行っています。
 外来診療では、顕微鏡、硬性内視鏡や電子スコープなどを多用して、きめ細かい診療を心掛け、病変を画像記録することにより、患者さんにできるだけわかり易く丁寧に病状や今後の治療方針についても説明できるように配慮しています。具体的には、耳疾患には全例に顕微鏡、鼻出血には軟性あるいは硬性内視鏡、咽頭異物には処置用電子スコープを用いて患者さんに低侵襲の処置を行っています。また狭帯域光観察(NBI)内視鏡を用いて咽喉頭の腫瘍性病変の早期発見に努めています。
 入院診療では、多くのクリニカルパスを用い、看護師とも協力し、患者さんが安心して入院生活ができるように努めています。疾患別にみると、めまい例では中枢性疾患を鑑別の後、早期に社会復帰ができるように点滴加療やリハビリ指導を行っています。突発性難聴では標準治療であるステロイドの全身投与にても聴力改善が不良な例に対して鼓室内ステロイド注入療法を行っております。重症の急性炎症性疾患(喉頭蓋炎、扁桃周囲膿瘍、深頸部膿瘍など)では、重症度に合わせて抗生剤の点滴による保存的治療、膿瘍形成があれば口腔内からの切開排膿、呼吸困難を伴えば気管切開を含めた外科的治療を行っています。また、頭頸部腫瘍(良性、悪性)をはじめ、慢性中耳炎、慢性副鼻腔炎、慢性扁桃炎、救急(鼻出血、異物)などの各種疾患に対して手術的治療を積極的に行っています。悪性腫瘍では、機能温存に努めながら病気の進行程度に合わせて、放射線科医(放射線治療)や形成外科・外科医(遊離皮弁や遊離空腸などによる再建など)の協力を得ながら、化学療法も組み合わせた集学的治療を行っています。いびきや睡眠時無呼吸症候群に対しては、1泊入院でフル睡眠時ポリグラフを行い、その結果を踏まえて生活指導、CPAP療法や手術的治療を行っています。また、アレルギー性鼻炎では、スギ・ダニに対する舌下免疫療法を導入し、さらに内服薬や点鼻液でも鼻閉や鼻汁のコントロールが困難な重症例に対して、粘膜下下鼻甲介骨切除術に後鼻神経切断術(選択的)や鼻中隔矯正術を併用して症状の改善に貢献しています。

対象疾患・治療法について

耳鼻咽喉科・頭頚部外科全般の診断と治療

耳、鼻、のどに加えて喉頭(声帯)、口腔、舌、顔面、首(頸部)の疾患が対象となります。症状としては耳、鼻、のどの症状のほか、声枯れ、舌のできもの、首のできもの、顔の麻痺、いびき・無呼吸などです。

慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎に対する手術治療

真珠腫性中耳炎(中耳真珠腫)は骨破壊傾向が強く、耳だれや難聴に加え、めまい、顔面神経麻痺、髄膜炎などの重篤な合併症をきたすこともあり、治療には原則的に手術治療が必要です。
→真珠腫性中耳炎(中耳真珠腫)の詳細と治療方針はこちら

慢性中耳炎(慢性穿孔性中耳炎)では鼓膜に穴が開いているため、風邪などをきっかけとして耳だれを繰り返します。また鼓膜穿孔ために音の振動が内耳に十分に伝わらなくなるために難聴を来たします。
→慢性中耳炎(慢性穿孔性中耳炎)の詳細と治療方針はこちら

小児難聴(中耳奇形、心因性難聴、滲出性中耳炎など)の診断と治療

聴力検査を行うことが困難な幼少児に対しては聴性脳幹反応(ABR)や歪成分誘発耳音響反射(DPOAE)を用いた聴力評価を行っています。

鼻副鼻腔疾患に対する内視鏡下鼻内副鼻腔手術

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻副鼻腔腫瘍などに対し内視鏡下鼻内副鼻腔手術を行っています。また重症例のアレルギー性鼻炎に対して、鼻閉改善のため鼻中隔矯正術や粘膜下下鼻甲介骨切除術を行うとともに後鼻神経切断術を施行しています。
→アレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切断術の詳細はこちら

睡眠時無呼吸症候群の診断と治療

睡眠時無呼吸症候群とは眠っている間に呼吸が一時的に止まる病気です。十分な睡眠が取れていないことから高血圧症や心疾患など生活習慣病になったり、昼間の眠気により交通事故を起こしたりすることが問題視されている病気です。
→睡眠時無呼吸症候群(SAS)の詳細と治療方針はこちら

悪性を含む頭頚部腫瘍手術

喉頭、咽頭、舌、口腔、鼻腔、唾液腺(耳下腺、顎下腺)、甲状腺などの腫瘍(がん)の治療を専門的に取り扱っています。頭頸部がんに対しては機能温存に努めながら病気の進行程度に合わせて、放射線療法、化学療法や摘出手術、さらに遊離皮弁などの機能再建手術も組み合わせた集学的治療を行っています。

症例数・治療実績

スタッフ紹介

担当医 橋本 大(平成14年卒)
役職 耳鼻いんこう科部長
認定医・専門医等
資格名
日本耳鼻咽喉科学会専門医・専門研修指導医
補聴器相談医
日本気管食道科学会気管食道科専門医(咽喉系)
日本がん治療認定機構がん治療認定医
嚥下機能評価研修会修了
兵庫医科大学臨床教育准教授
厚生労働省認定臨床研修指導医
担当医 池本 和希(平成24年卒)
役職 担当医
認定医・専門医等
資格名
日本耳鼻咽喉科学会 専門医
担当医 山下 俊彦(平成27年卒)
役職 耳鼻いんこう科・頭頸部外科専攻医
担当医 玉川 晃太郎(平成28年卒)
役職 耳鼻いんこう科・頭頸部外科専攻医

施設認定紹介

  • 日本耳鼻咽喉科学会認定専門医研修施設
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医研修施設(咽喉系)

学術活動紹介