診療科・部門等のご案内

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

診療科の特色

「耳鼻咽喉科」は一般には耳、鼻、のどの炎症や機能障害を主に取り扱う診療科というイメージがありますが、実際には耳、鼻、のどに加え、頸部(咽頭、喉頭、気管、頸部食道、甲状腺、唾液腺など)の良性・悪性腫瘍に対する手術も専門的に取り扱っています。従って診療範囲は脳、眼、歯を除いた首(鎖骨)から上の領域であり、大学病院や地域基幹病院では「耳鼻咽喉科・頭頸部外科」と一連の名前で呼ばれています。

現在は常勤医師3名で日常診療を行っており、地域の診療所とも連携して、慢性中耳炎、難聴、顔面神経疾患、鼻副鼻腔疾患、頭頸部腫瘍、急性重症感染症など、主に手術治療や入院治療、精密検査の必要な患者さんの診療を中心に行っています。

対象疾患・治療法について

耳鼻咽喉科・頭頚部外科全般の診断と治療

耳、鼻、のどに加えて喉頭(声帯)、口腔、舌、顔面、首(頸部)の疾患が対象となります。症状としては耳、鼻、のどの症状のほか、声枯れ、舌のできもの、首のできもの、顔の麻痺、いびき・無呼吸などです。

慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎に対する手術治療

年間平均70件の中耳手術を行っています。
真珠腫性中耳炎(中耳真珠腫)は骨破壊傾向が強く、耳だれや難聴に加え、めまい、顔面神経麻痺、髄膜炎などの重篤な合併症をきたすこともあり、治療には原則的に手術治療が必要です。
→真珠腫性中耳炎(中耳真珠腫)の詳細と治療方針はこちら
慢性中耳炎(慢性穿孔性中耳炎)では鼓膜に穴が開いているため、風邪などをきっかけとして耳だれを繰り返します。また鼓膜穿孔ために音の振動が内耳に十分に伝わらなくなるために難聴を来たします。
→慢性中耳炎(慢性穿孔性中耳炎)の詳細と治療方針はこちら
→中耳炎・難聴の専門外来はこちら

小児難聴(中耳奇形、心因性難聴、滲出性中耳炎など)の診断と治療

聴力検査を行うことが困難な幼少児に対しては聴性脳幹反応(ABR)や歪成分誘発耳音響反射(DPOAE)を用いた聴力評価を行っています。

鼻副鼻腔疾患に対する内視鏡下鼻内副鼻腔手術

年間平均90件の内視鏡下鼻副鼻腔手術を行っています。対象疾患は蓄膿症(慢性副鼻腔炎)、鼻副鼻腔腫瘍などです。

アレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切断術

内服薬や点鼻液では鼻閉や鼻汁のコントロールが困難な重症例の通年性アレルギー性鼻炎に対する手術治療です。同時に鼻中隔矯正術と粘膜下下鼻甲介骨切除術を行うことで鼻閉に対する治療効果が上がります。
→アレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切断術の詳細はこちら

睡眠時無呼吸症候群の診断と治療

睡眠時無呼吸症候群とは眠っている間に呼吸が一時的に止まる病気です。十分な睡眠が取れていないことから高血圧症や心疾患など生活習慣病になったり、昼間の眠気により交通事故を起こしたりすることが問題視されている病気です。
→睡眠時無呼吸症候群(SAS)の詳細と治療方針はこちら

悪性を含む頭頚部腫瘍手術

喉頭、咽頭、舌、口腔、鼻腔、唾液腺(耳下腺、顎下腺)、甲状腺などの腫瘍(がん)の治療を専門的に取り扱っています。頭頸部がんに対しては機能温存に努めながら病気の進行程度に合わせて、放射線療法、化学療法や摘出手術、さらに遊離皮弁などの機能再建手術も組み合わせた集学的治療を行っています。

症例数・治療実績

外来・入院患者数
  2015年
総外来患者数
12,72人
総新患者数
1,813人
1日平均外来患者数
46人
総入院患者数
550人
1日平均入院患者数
15人
手術件数

2015年手術件数

術式 件数
外耳道腫瘍摘出術
2
外耳道悪性腫瘍手術
1
外耳道形成手術
2
鼓膜チューブ挿入術
4
鼓膜形成術
2
鼓室形成術
70
アブミ骨手術
2
内リンパ嚢開放術
2
顔面神経減圧手術
2
粘膜下下鼻甲介切除術
13
後鼻神経切断術(選択的)
13
鼻中隔矯正術
30
内視鏡下鼻副鼻腔手術
88
鼻副鼻腔腫瘍摘出術(良性)
2
鼻副鼻腔腫瘍摘出術(悪性)
1
咽頭腫瘍摘出術(良性)
3
咽頭悪性腫瘍手術
1
口蓋扁桃摘出術
55
アデノイド切除術
14
気管切開術
13
声帯ポリープ・喉頭腫瘍切除術
23
喉頭悪性腫瘍手術(全摘)
2
下咽頭悪性腫瘍手術(再建あり)
1
舌悪性腫瘍手術
4
顎下腺手術(唾石を含む)
6
耳下腺腫瘍手術
10
甲状腺腫瘍手術
3
副甲状腺手術
1
頸嚢摘出術
5
頸部リンパ節摘出術
5
その他
26
合計
406

専門外来

中耳炎・難聴の専門外来(毎週月曜日午後、要予約)
概要

難聴や耳漏を伴う中耳の病気で、手術治療により耳症状の改善が望める患者さんの専門外来です。受診には電話予約が必要ですので下記の予約方法を参照して下さい。他院の紹介状をお持ちの患者さんは予約を優先いたします。またセカンドオピニオンを希望される患者さんも受診可能です。中耳炎や難聴でお困りの方はお気軽に御相談下さい。

対象疾患

慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎(中耳真珠腫)、耳硬化症、中耳奇形、術後耳、滲出性中耳炎(小児)などです。

症状

反復する耳だれ(耳漏)や中耳炎になった後の難聴、以前に耳の手術を行ったことがあり、現在も難聴・耳漏に悩まされている方などです。

検査

顕微鏡および電子スコープを用いた鼓膜の観察、精密な聴力検査、高分解能側頭骨CT検査などをその日の内に行います。

治療

手術治療により聴力の改善や耳漏の停止が可能と診断した場合は入院治療(手術)が可能です。慢性中耳炎の単純鼓膜穿孔例(小~中穿孔)に対しては、外来にて人工真皮(テルダーミス®)と神経栄養因子製剤(フィブラストスプレー®)を用いた鼓膜穿孔閉鎖術を行います。

予約方法

耳鼻咽喉科・頭頸部外科 外来受付(079-237-6813 平日9:00~16:30)中耳炎・難聴の専門外来の予約希望の旨を御申し付けください。

副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎の専門外来(毎週月曜日午後、要予約)
対象疾患

慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、鼻中隔弯曲症、嗅覚障害、鼻副鼻腔腫瘍などです。

予約方法

耳鼻咽喉科・頭頸部外科 外来受付(079-237-6813 平日9:00~16:30)副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎の専門外来の予約希望の旨を御申し付けください。

スタッフ紹介

担当医 橋本 大(平成14年卒)
役職 耳鼻いんこう科部長
認定医・専門医等
資格名
日本耳鼻咽喉科学会専門医・専門研修指導医・補聴器相談医
その他の資格等 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
PEG・在宅医療研究会 嚥下機能評価研修会修了
担当医 甲藤 麻衣(平成23年卒)
役職 担当医
その他の資格等 日本嚥下医学会嚥下機能評価研修会修了
第3回西宮市立中央病院緩和ケア研修会修了
担当医 藤原 肇(平成23年卒)
役職 担当医
その他の資格等 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

施設認定紹介

日本耳鼻咽喉科学会認定専門医研修施設