診療科・部門等のご案内

外科

診療科の特色

当科では、消化器全般、呼吸器、乳腺、肛門、頸部および血管の外科治療、内視鏡下治療を主に行っています。

現在は、常勤医師8名体制で地域の急性期医療機関として外科疾患全般に対して迅速に対応できる体制を整えています。

対象疾患・治療法について

消化器


▲X線テレビ装置

  当院はがん診療において県に9か所ある県指定がん診療連携拠点病院の1つであり、国指定の地域がん診療連携拠点病院である姫路医療センターと姫路赤十字病院とともに中播磨医療圏のがんの中核病院に認定されています。もちろん、がん診療は外科単独のものでは決してありません。消化器がんについては内科、放射線科とともに診療計画を立て、cancer boardで情報を共有するとともに多角的な観点から患者さん個々に最適な治療を提供できるよう病院全体で取り組んでいます。もちろん当院には化学療法認定看護師やがん看護専門看護師、緩和ケア認定看護師、皮膚排泄ケア認定看護師、がん薬物療法認定薬剤師などコメディカルも充実し、チームとして最新、最善のがん診療を提供できる体制が整っています。がん診療の中で当外科はガイドラインに則った標準治療としての手術のみならず、化学療法や放射線科医、内科医とともに集学的治療にも取り組んでいますが、外科としてその診療の中心は自ずと手術という事にはなります。

  悪性疾患として最も多いのは消化管の癌ですが、胃癌の手術は年間約60件、大腸がんは直腸癌 も含めて年間100件以上の手術を行っています。これらの手術は腹腔鏡の手術も行っており、大腸 がんではその6~7割が腹腔鏡で行われていますが、腹腔鏡の手術は年々増加してきています。 従来からよく行われている胆のう摘出術では腹腔鏡での手術が毎年100例を超え、県下でも有数の手術症例数を安全に施行しています。またそけいヘルニアにおいても毎年約100例の手術が行われ、その内約7割が腹腔鏡で行われており、胃癌や大腸癌などの消化管悪性疾患においても積極的に手術侵襲の少ない腹腔鏡手術を取り入れています。

  食道がんに対しては可能なものは胸腔鏡下に胸部食道摘出術を施行するよう取り組んでいます。 鏡視下手術を行い、開胸しないことで呼吸器合併症を減らすことが可能と考えています。逆にstage II~III以上の進行癌ではガイドラインに準じて術前化学療法を行ってから手術をしており、さらに far advancedの高度局所進行症例には放射線治療医と協同して放射線化学療法にも取り組んでいま す。

  次に肝胆膵領域の悪性疾患ですが、昨年までは毎年10例前後の膵頭十二指腸切除や15例前後の肝臓切除術を行っています。今後は肝胆膵領域の悪性疾患の手術件数も増えるようこれまで以上に切磋琢磨したいと考えています。また、こうした症例は黄疸や肝腫瘤などが診断の契機になることもあり、これまで以上に当院消化器内科との連携を密にし、近隣から御紹介いただける症例数を増やしていきたいと考えています。

  最後に消化器良性疾患ですが、やはり播磨地区は胆石患者さんが多いのではないかと考えています。私、酒井は前任は加古川西市民病院でしたが、以前から加古川水系の領域に胆石や尿路結石が多いとは言われておりました。しかしながら、ここ広畑病院に赴任してからも胆石疾患は多く、正直、少し驚いております。もちろん、私はこの播磨以外にも大阪や神戸市内の病院に勤務もしてお りましたが、加古川の東播磨およびここ広畑の中播磨ほど胆道疾患が多い病院はなかったように思います。加古川では小学生の胆石発作症例や、慢性胆のう炎のかなり重症症例(結腸合併切除を7年間で3例経験しました)もありました。私がここに赴任してわずか数か月ではありますが、今のところここ広畑ではそこまでの症例はないとはいえ、かなりの手術件数と思われます。もちろん、当院が救急センターとしてこの播磨医療圏の中核であることもこうした良性救急患者の症例数の多さに寄与しているのかもしれませんが、今後も当院の救急センターと協力し合って、播磨地域の胆石やイレウスをはじめとする急性消化器疾患にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

血管
1) 動脈疾患に対する治療

  閉塞性動脈硬化症(PAD)に対してはバイパス術などの手術のみならず、経皮的血管形成術(PTA)、STENT留置術などの血管内治療(Endovascular surgery)も行っています。血管外科医だからこそできる、手術と血管内治療を組み合わせたhybrid 手術は、患者の年齢、症状、QOL、活動能力、また手術侵襲などを考慮した、最善の治療法を提供できると考えております。血管外科医によるトータルバスキュラーマネージメントを提供しています。

2) 静脈疾患に対する治療

  深部静脈血栓症に対するカテーテル治療、IVCフィルター留置術や、下肢静脈瘤に対する日帰り手術、内視鏡手術、硬化療法などを行っています。特に下肢静脈瘤に対する治療は、今まで1300例以上の経験を有していますが、現在ほとんどが日帰り治療を行っており、2014年からは下肢静脈瘤レーザー血管内焼灼術を、2015年からはラジオ波血管内焼灼術を当院で導入しております。このカテーテル治療と付随する、stab avulsion techniqueによる手術は、傷がわずか3mmほどで縫合する必要もなく、術後に傷がほとんど目立たなくなり、非常に好評です

3) 透析患者に対するバスキュラーアクセスマネージメント

  シャントは透析患者にとっては『第2の命』といわれるほど、非常に大切なものです。初回シャント作成から、シャント閉塞に対するPTA 、人工血管内シャント作成、バスキュラーアクセス合併症対策など、透析関連手術に対して、ほとんど対応しています。当院では「シャント作成からシャント維持まで」血管外科医によるバスキュラーアクセスマネージメントを提供しています。

4) 救急疾患に対する血管外科治療

  外傷性血管外傷、急性動脈閉塞、腹部大動脈瘤破裂などの緊急手術だけでなく、骨盤骨折、脾損傷などによる出血性ショックに対するTAEなども行っています。

5) 消化器疾患に合併した血管疾患の治療

  Microsurgeryやインターベンションを組み合わせることにより、消化器癌の拡大手術が可能となります。例えば、PD時における門脈合併切除再建術や、食道癌における遊離空腸の血管吻合などが可能となります。また、大伏在静脈を用いたグラフト採取は脳神経外科手術時の動脈バイパス術にも用いられたり、あらゆる他科との連携を行っています。


透析施設としては、当院は非常に優秀なME、スタッフが多く、西播地区では最も優れた施設であると自負しています。

血管外科は、その緊急度、重症度からも、他科との連携が非常に大切で、当院では、腎臓内科医、放射線科医、外科医、救急医、循環器医、整形外科医、形成外科医、皮膚科医などと緻密な連携、チームワークで最善の治療を提供しています。

乳腺

乳腺外科のページに内容を移動いたしました。

→乳腺外科のページはこちら

肝臓、胆嚢、膵臓

胆嚢結石症に対する手術のほとんどは腹腔鏡下に行っています。また、肝臓、膵臓の手術も多く行い、肝臓癌についてはラジオ波焼灼術を全身麻酔下に行い、治療中の苦痛を軽減させています。

呼吸器

呼吸器では、肺癌に対する手術以外に、気胸、小腫瘍に対する胸腔鏡下手術を行っています。

肛門疾患

肛門疾患では、特に内痔核(イボ痔)の方にはPPH法という術後疼痛の少ない手術法を積極的に行っています。短期入院での手術が可能です。

ヘルニア

鼠径ヘルニアは、人工膜で補強する術式(Mesh-Plug法)を主に行っております。術後疼痛も軽く短期入院で手術が可能です。

また平成23年度より、当院では腹腔鏡下ヘルニア手術も導入しました。臍内に1.5cmと両側腹部に5mm程度の3カ所の皮膚切開で、腹腔内から腹壁修復を行います。異物感がなく、神経痛や感染が少ないといった特徴があります。全身麻酔が必要ですが、両側の診断と治療が同時に可能であり、術後疼痛がさらに軽いため、手術翌日に退院可能です。

以上の如く様々な専門領域を得意とする外科医が各領域の専門知識を結集し患者一人一人に合わせた全人的な治療にチーム一丸となって取り組んでいます。

症例数・治療実績

平成26年度の外来患者数は約11,000人、入院患者数は約2,100人

  • 2015年消化器外科手術件数 627件
  •                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  
    部位 件数うち内視鏡下
    消化器悪性疾患 食道がん
    7
    6
    胃がん
    胃全摘術
    12
    6
    幽門側胃切除術
    32
    6
    その他
    7
    5
    大腸がん
    腸切除術
    59
    41
    直腸前方切除
    33
    22
    Mile's & Hartmann
    20
    9
    肝胆膵悪性疾患 肝切除
    17
    膵頭十二指腸
    7
    膵体尾部切除
    2
    消化器良性疾患 胆嚢摘出術
    145
    121
    そけいヘルニア根治術
    7
    70
    イレウス解除術
    30
    6
    虫垂切除術
    45
    34
    痔疾根治術
    23
    0
  • 2015年血管外科手術件数 262件
  • 部位 件数
    動脈疾患:血管手術(バイパス手術など) 11
    PADYIntervention(血管内治療) 22
    静脈疾患:下肢静脈瘤手術 76
    バスキュラーアクセス作成方法 82
    バスキュラーアクセスPTA 72

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    専門・特殊外来診療

    がん検診(消化器・呼吸器・乳腺)、血管外科外来、下肢静脈瘤外来、乳腺外来
    ※専門外来の詳細は窓口までお問い合わせください。

    スタッフ紹介

    担当医 酒井 哲也(平成元年卒)
    役職 外科部長
    消化器外科部長(兼)
    認定医・専門医等
    資格名
    日本外科学会外科専門医・指導医
    日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医・消化器がん外科治療認定医
    日本がん治療認定医機構がん治療認定医
    日本臨床腫瘍学会暫定指導医
    難病指定医
    その他の資格等 臨床研修指導医養成講習会修了
    平成28年度臨床研修プログラム責任者養成講習会修了
    医療安全管理者リスクマネージャー
    医療安全管理者養成研修修了
    日本救急医学会ACLS基礎(ICLS)コース修了
    がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
    担当医 福岡 正人(平成3年卒)
    役職 外科部長
    血管外科部長(兼)
    臨床工学科部長(兼)
    中央手術部長(兼)
    認定医・専門医等
    資格名
    日本外科学会外科専門医・指導医
    日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医・消化器がん外科治療認定医
    日本脈管学会認定脈管専門医
    日本血管外科学会認定血管内治療医
    日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
    その他の資格等 医学博士
    下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術の実施基準による実施医
    日本医師会 生涯教育制度研修認定
    神戸大学医師臨床研修指導医講習会修了
    がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
    担当医 竹長 真紀(平成7年卒)
    役職 外科担当部長
    認定医・専門医等
    資格名
    日本外科学会外科専門医
    日本消化器病学会消化器病専門医
    日本がん治療認定医機構がん治療認定医
    難病指定医
    その他の資格等 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
    医学博士
    NST医師教育セミナー修了
    兵庫医科大学病院臨床研修指導医養成講習会修了
    産業医
    担当医 小南 裕明(平成7年卒)
    役職 外科担当部長
    認定医・専門医等
    資格名
    日本外科学会外科専門医・認定医・指導医
    日本消化器外科学会専門医・消化器がん外科治療認定医・指導医
    日本乳癌学会認定医
    日本消化器病学会消化器病専門医
    日本がん治療認定医機構がん治療認定医
    日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医
    日本医師会認定産業医
    その他の資格等 検診マンモグラフィ読影認定医師(マンモグラフィ講習会)
    内痔核治療法研究会 ジオンR注四段階注射法講習修了
    平成28年度神戸大学医師臨床研修指導医講習会修了
    第8回兵庫県阪神北圏域緩和ケア研修会修了
    医学博士
    担当医 辰巳 嘉章(平成9年卒)
    役職 外科担当部長
    認定医・専門医等
    資格名
    日本外科学会外科専門医
    日本消化器内視鏡学会専門医
    その他の資格等 医学博士
    検診マンモグラフィ読影認定医師(マンモグラフィ講習会)
    全国済生会 臨床研修指導医のためのワークショップ 修了
    がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会 修了
    日本静脈経腸栄養学会 近畿地区TNT研修会 修了
    担当医 箕畑 順也(平成12年卒)
    役職 乳腺外科部長
    外科担当部長(兼)
    認定医・専門医等
    資格名
    日本外科学会外科認定医・専門医・指導医
    日本乳癌学会認定医・専門医
    日本がん治療認定医機構がん治療認定医?
    検診マンモグラフィ読影認定医(マンモグラフィ講習会)AS判定
    乳房超音波講習会A判定
    日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 エキスパンダー/インプラント実施責任医師
    その他の資格等 日本乳癌検診学会 評議員
    日本乳癌検診学会 総合判定委員会 委員
    マンモグラフィ講習会講師
    乳房超音波講習会講師
    乳房再建用エキスパンダー/インプラント講習会修了
    がん診療に携わる医師に対する緩和ケア講習会修了
    臨床研修指導医養成講習会修了
    NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構 デジタルマンモグラフィソフトコピー診断講習会受講
    担当医 森本 大樹(平成13年卒)
    役職 外科担当部長
    認定医・専門医等
    資格名
    日本外科学会外科専門医
    日本消化器外科学会専門医・指導医・消化器がん外科治療認定医
    消化器がん外科治療認定医
    日本消化器病学会消化器病専門医
    日本がん治療認定医機構がん治療認定医
    その他の資格等 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
    医学博士
    担当医 田淵 智美(旧姓 吉田)(平成14年卒)
    役職 外科担当部長
    認定医・専門医等
    資格名
    日本外科学会外科専門医
    日本乳癌学会認定医
    日本医師会 生涯教育制度研修認定
    日本がん治療認定医機構がん治療認定医
    その他の資格等 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会 修了
    検診マンモグラフィ読影認定医師(マンモグラフィ講習会)
    神戸大学医師臨床研修指導医講習会修了
    担当医 田中 正樹(平成16年卒)
    役職 外科担当部長
    認定医・専門医等
    資格名
    日本外科学会外科専門医
    日本消化器外科学会専門医・消化器がん外科治療認定医
    日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
    日本消化器病学会消化器病専門医
    その他の資格等 医学博士
    検診マンモグラフィ読影認定医師(マンモグラフィ講習会)
    がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会 修了
    担当医 井上 達也(平成23年卒)
    役職 担当医

    施設認定紹介

    • 日本外科学会専門医制度修練施設(指定施設)
    • 日本胸部外科学会認定医制度関連施設
    • 日本消化器外科学会専門医制度指定修練施設(認定施設)
    • 呼吸器外科専門医合同委員会修練施設(関連施設)
    • 血管内レーザー焼灼術実施基準による実施施設
    • 日本脈管学会認定研修関連施設