内視鏡センター

内視鏡センターのご紹介

 内視鏡センターは2013年3月、姫路救命救急センター設立と同時に開設されました.当センターでは「兵庫県指定がん診療連携拠点病院」「姫路救命救急センター」としての病院の主要機能の一翼を担い、消化器内科医7名を中心に、関係他部門と連携・協力の下、安全で高度な内視鏡医療を提供しています。

 通常の上部・下部消化管内視鏡をはじめ、拡大内視鏡、超音波内視鏡など、常に新しい診断・治療法を取り入れ、最先端の内視鏡技術を提供できるように技術の向上を目指しています。年間の全内視鏡検査数は約8,000件を実施しております。

 上部・下部内視鏡のスクリーニング検査は毎日行われ、食道、胃、大腸の悪性腫瘍に対する内視鏡治療も、近年検査件数が大幅に増加しています。また、胆膵疾患に関しては、積極的に超音波内視鏡や病理検体を採取するための穿刺を行い、正確な診断と積極的な治療を心がけています。小腸疾患に関してもまずカプセル内視鏡を行い、必要に応じて小腸内視鏡検査(バルーン内視鏡)を行い、治療も積極的に行っています。

 当院の最大の特徴は、24時間365日緊急内視鏡を行う体制をとっていることです。夜間・休日の吐下血患者に対しては、どんな時も担当医師とスタッフ2名で治療を行い、ショックなど全身状態が悪い患者に対しては、救命救急センターの医師と看護師の協力を得ながら治療にあたります。このような万全の緊急体制をとっている施設は播州地区では他にありません。

理念・基本方針

 質の高い内視鏡検査および治療を行うことを理念としています。そのために常に最新の機器を導入し最先端の検査・治療技術を導入しています。また若手医師の教育にも力を入れています。

 また、定期的にスタッフ全員でのカンファレンスを行って、医療安全や患者サービスについて話し合い改善しながら、適切な医療を提供しています。最近ではコミュニケーションエラー対策としてTeamSTEPPSを導入し、日々の検査計画を入念に立て、患者さんの待ち時間短縮を実践したり、内視鏡治療の前後でブリーフィングやデブリーフィングを行い、治療に当たるスタッフ全員の意思統一を図る努力をしています。

内視鏡検査・治療について

スクリーニングや経過観察の内視鏡検査以外に、治療決定に不可欠な内視鏡診断や以下のような内視鏡治療に重点を置いています。

1.低侵襲を目指した内視鏡診断・治療
  • 消化管早期癌に対する治療(ESD/EMR)
  • 食道胃静脈瘤の治療(EVL/EIS)など
  • 肝胆膵疾患に対する内視鏡検査・治療(ERCP・EUS)
  • 総胆管結石など胆膵疾患の治療(EST、EPBD)
2.救急医療における内視鏡治療
  • 消化管出血に対する治療(止血術)
  • 急性胆道感染など胆膵疾患の治療(ERBD/ENBD)など
3.難病医療における内視鏡診断・治療
  • 嚥下障害などに対する経腸栄養路の確保(PEG/PEJ)
  • 炎症性腸疾患の病変診断と狭窄部に対する治療(バルーン拡張術)など
4.緩和医療における内視鏡治療
  • 悪性消化管・胆道狭窄の治療(ステント留置術)など

 特に消化器がん診療においては、内視鏡検査は不可欠な存在であり、診断から治療まで幅広い役割を担います。

 食道,胃,大腸の早期がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(endoscopic submucosal dissection;ESD)の開発は、従来の手技では不可能であった大きな病変を確実に一括切除できることにより、正確な病理学的評価ができ、外科的手術を必要としない臓器温存かつ根治治療の可能性を広げました。それゆえ、内視鏡治療の適応をみたす病変を同定するための診断(がんの浸潤範囲や深達度)には、これまで以上に厳密さが要求される時代が到来しています。そのひとつとして、NBI (Narrow band image)やBLI(Blue LASER Imaging)と呼ばれる画像強調内視鏡システムは拡大観察併用することにより、微細な腺管構造や毛細血管の形態異常を明瞭に描出し、早期癌の診断に寄与しています。

 当内視鏡センターでは、「病変の早期発見、早期治療、早期回復を目標に、がん拠点病院にふさわしい安全で質の高い内視鏡診療の提供」をめざし、消化器内視鏡指導施設(日本消化器内視鏡学会認定)として内視鏡医育成につとめております。また、地域医療の充実発展にも貢献すべく、より多くの患者さんをご紹介いただけるよう病診連携にも注力しています。

検査・治療実績

スタッフ紹介

医師:大内佐智子(消化器内科部長・内視鏡センター長)、木下芳一(病院長)、日並義統、植田ちさと、藤垣誠治、有吉隆佑、城端慧

(日本消化器内視鏡学会指導医3名、専門医2名、詳細は消化器内科スタッフ紹介参照)

メディカルスタッフ:吉本香代子(師長)、隅田昌佳(主任)、内視鏡検査技師9名、看護師11名、臨床工学技士5名で構成され、チーム医療を意識して協力し合いながら診療しています。


 2019年4月からは機能性消化管疾患の世界的権威である木下芳一先生を院長に迎え、神戸大学附属病院消化器内科より2名の若手専門医も加わり、さらなるステップアップを目指しています。

設備

▲内視鏡センター待合

▲内視鏡センター検査室

▲集中情報管理室

▲内視鏡センター観察室

  • Olympus 本体EVIS LUCERA260システム 2台
  • Olympus 本体EVIS LUCERA ELITE290システム 2台
  • Olympusスコープ
    上部 GIF-H290Z 2本、GIF-HQ290 1本、GIF-H290 1本、GIF-H260Z 3本、GIF-Q260J 2本、GIF-Q240Z 1本、GIF-XP260 1本、GIF-2T240 1本
    下部 CF-HQ290I 1本、CF-H290I 1本、CF-H260AZI 3本、CF-Q260AI 1本、CF-Q240ZI 1本、CF-Q240AI 1本、PCF-Q260AZI 1本、PCF-Q260JI 1本、PCF-Q240ZI 1本
  • 十二指腸スコープ、JF-260V 1本、TJF-260V 1本
  • 超音波内視鏡、プローブ法、GF-UCT260、GF-UE260-AL5
  • Olympus ソレミオファイリングシステム導入
  • 富士フイルムメディカル
    本体、4400シリーズ 1台
    上部 EG-590ZW-M 2本
    下部 EC-590ZW-M 2本
  • PillCamSB3カプセル内視鏡システム(Given Imaging Ltd)